ごめんね、
「ありがとうございました。

あの、何かお礼させて下さい。」

「お礼何か要らない。

私が勝手にやっただけだし。

あんたは被害者なんだから。」

「いえ、私がお礼したいんです。

私、あなたに助けてもらって、

あなたに惚れちゃったみたいです。」

「......。」

頭でも打ったのか?こいつ。

...よし、無視しよう。

私が後ろを向いて歩き出そうとした瞬間、

「いーじゃねーか。礼、させてやれよ。」

と龍の声が聞こえた。

「何でお前が居るんだよ。」

「え?仲間だから?」

「仲間じゃない。仲間は要らない。

うざい。消えて。もう一生現れないで。」

「お前言い過ぎ。まぁ仲間だから?殴らないでいてやるよ。」

...何でこいつらは私に構うんだ。

ほっといてほしいのに...。
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