君としてるのは恋じゃなくて。
「…………。」
遥はじっと私の顔を見る。
「何……」
自然と顔が熱くなっていく。
「髪型……。」
「え、いや、これは!」
学年合宿以来、私の髪は下ろされている。
「……世……世の一般男子意見を参考にさせていただいた結果、
やはりこっちの方がいいかなーっ、
なんて思っちゃったりなんかしちゃったりして~……」
自分で何言ってるんだか分かんない。
「あっそ。
遊園地行くわ。
集合とか決まったら教えて。」
「あ……はい……。」
遥はそう言うと、
斎藤くんの席の方へ歩いて行ってしまった。