君としてるのは恋じゃなくて。




*****



もうすっかり夜。


ほとんど全部の乗り物に乗れたし、

売店で食べたクレープも美味しくて、

すごい充実した1日だったなぁ……




「そろそろ閉園時間だよね。

柴崎くん何乗りたい?」


すずがそう言った。



「うーん……

やっぱり残しておいた観覧車行くか。」


「賛成!!」


間髪入れず、私は柴崎くんの意見に賛成した。



さすがに観覧車乗らない遊園地デートとかあり得ないから!!



「じゃあさ!

最後だし、カップルで分かれて乗る?」


「え……」



すずの提案には、すぐには賛成できなかった。



だって……

そんなことしたら遥が……




今日1日結構すずと話してたけど、

やっぱり観覧車くらいすずと乗りたいよね……。



私が賛成できないでいると、

遥が

「いいんじゃない。」

と、私の気遣いをぶち壊す発言をした。



え、いいの!?



「早く行くぞ。

アトラクション終わっちまうだろ。」



「あ、はい……。」



私たちは少し急ぎめで観覧車へ向かった。






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