君としてるのは恋じゃなくて。




「じゃあ、

俺のことはホントに好きなわけ?」



「っそれは……」



顔がどんどん熱を帯びていく。


今言ったって絶対に叶いっこない恋なのに……。



「あれは……酔った勢いで……」



「へぇ……」



「…………。」




いいの?

これでいいの?



すずにも、柴崎くんにも嘘ついて、

遥にまで嘘つくの……?



嫌だよ。


ホントは嘘なんてつきたくない。



「……ごめん。

違う。

違うよ。



ちゃんと、今は遥のことが好き。



嘘言ってごめん。」



「…………。」



長い沈黙……。



私……

フラれちゃうかな。



そりゃそうだよね。





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