君としてるのは恋じゃなくて。
「お前、ホント可哀想な女だな。」
「…………。」
遥の心からの哀れみの目。
「黙れバカ!
お前だってすずにぜんっぜん好かれてないくせに!!
いくらかっこよくて他の女の子にモテても好きな子に振り向いてもらえなきゃ意味ねーよ!!
人のこと言えねーよ、
死ねアホ!!」
一通り悪口を言い終え、
乱れた息を整える。
「お前な……
まがりなりにも好きな男にその態度は酷くね?」
「ハァ……ハァ……」
全部お前のせいだ、バカ遥。
「……ハハッ……
いいよ。
分かった。
付き合っててやるよ。
お前があまりにも可哀想だからな。」
しばらく経ったあと、
遥はそう言って私の頭をなでた。