君としてるのは恋じゃなくて。
誕生日
「おはよーすず!」
「おはよう。」
ダブルデートの二日後、
私の日常がまた戻ってきた。
朝、いつもみたいにすずに挨拶して、
いつもみたいに……
「遥。おはよ……」
遥にも挨拶をする。
「あ、俺のことが好きで好きでたまらない芹だ。」
「ちょ、ちょっと!!」
私は素早く遥の口を塞ぐ。
「何大声で言ってんのよ!!」
「別にいーじゃん。
俺らカレカノだし!?」
こいつっ……!
絶対私のことからかってる!
人の好意をバカにしやがってー!!
「いい加減やめてよ……」
「ハイハイ。」
先生が教室に入ってきたからか、
意外とあっさりやめてくれた。