君としてるのは恋じゃなくて。
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恋なんて嫌い。
柴崎くんを好きだった時はもっともっと楽しかったのに。
遥のこと好きになってから楽しくなくなった。
遥の気持ちが気になって、
些細な一言に一喜一憂して、
さらにアホになったよ、私。
ここ最近、
部活が終わるまで待たせてくれない。
毎日「急ぎの用がある」って。
やだよ……。
なんにも楽しくない。
遥……。
「す、すずぅ~」
「ん?どうしたの?」
帰りを断られ続けて1週間。
とうとう耐えきれなくなってすずに助けを求めることにした。
「遥が……遥に……遥……。」
「もう、またケンカ?」
「ケンカっていうか……」
「ダブルデートでようやく仲直りしたと思ったのに。」
「嫌われたかも……」
すずは嬉しそうに笑った。
「大丈夫。
高梨くんの芹を見る目、
すごく大切そうだもん。
芹を好きなことに間違いはないんじゃない?」
すず。
それはすずの勘違いだよ。
私は知ってる。
遥のすずを見るときの優しそうな目を。