君としてるのは恋じゃなくて。




「分かった。
もうちょっと待ってみる。」


「そうしな?」



でも本当のことを言うのは反則。



これ以上はすずに何言われても嫉妬しちゃうだけだ……。



「芹ってば……すっかり忘れてるよ……。」



「ん?なんか言った?」



「んーん。何でも。」



ちょっとすず楽しそうだし……。



昼休みが終わり、
自分の席に着く。



「芹、課題やってきた? 見してよ。」


遥は放課後以外は至って普通。


鈍感な遥は私の落ち込みにも気づかない。



あれ、

遥もなんか楽しそう……。



なんなの……。




「ハイ、どーぞ。」



「お、今日は素直。」




遥の嫌味も無視して私は先生の話に集中するふりをした。





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