君としてるのは恋じゃなくて。
私の嫌いな放課後がやってきた。
今日もフラレるんならもう聞かなくていいや。
「じゃーね、遥。」
「ちょ、おい。」
なぜか遥は帰ろうとする私の手首を掴んで引きとめた。
「何?」
どうせ傷つくだけだ。
聞きたくないよ。
「今日俺用ないから、デートしよーよ。」
「分かってるよ……。
……って、え!!?」
「だから、デート!」
遥は私に分かりやすいように一文字ずつ区切って話す。
デート!?
デート!!?
なんで?
嘘……
嬉しい……!!
「行かねーの?」
「い、行く。行くよ!」
嬉しくてちょっと泣きそうになった。