君としてるのは恋じゃなくて。
箱の中には可愛らしいガラスのハートが付いたネックレスが入っていた。
「ネックレス……」
「可愛いだろ。
買うの恥ずかった。」
そう言って、遥は楽しそうに笑った。
「うん。
可愛い……。
すごく。
ありがとう……。遥……。」
「喜んでくれてよかった。」
遥は笑顔で私の頭をポンポンッと撫でてくれた。
好き。
大好き。
もういいや。
この1週間、悲しくてつらくて仕方なかったことも全部全部いいや。
今、嬉しくて嬉しくて仕方ないから。
「泣くなよ。」
「だって……」
「ネックレス、
付けてやるから貸して。」
遥は大切そうにネックレスを取りだし、
私の首に付けてくれた。