君としてるのは恋じゃなくて。
遥也side
「お疲れさまでした!」
「お疲れー」
部活が終わり、
急いで着替えて教室に向かう。
結構大量のプリントもらってたけど大丈夫か?あいつ。
「ハァハァ……」
少し息を整えてからゆっくりと教室のドアを開けた。
「芹?」
「…………」
ん?
いない……?
よくよく教室を見渡すと、
窓際の机にうつ伏せて寝ている芹がいた。
なんだ……。
寝てんのか……。
机の上にはプリントが残っておらず、
作業は終わっているようだった。
「おい、せ……」
起こそうと肩に手を掛けようとしたが、
俺はその手と言葉を止めた。