君としてるのは恋じゃなくて。




「何言ってんの?」


不良は私との距離を少しずつ詰めていく。


え、

この人何しようとしてんの……?



「今から俺と飯でも行かね?」



「い、いいです……」



ニヤニヤした顔に恐怖を覚える。



なんで離してくれないの……?



私は遥を探さなきゃいけないのに。



「離して下さいっ」


「無理。」


「離して!

嫌だ!!」



その時、

潤んだ視界に見慣れた背中が飛び込んできた。





< 142 / 262 >

この作品をシェア

pagetop