君としてるのは恋じゃなくて。
「すず……?」
「さっきから聞いてれば高梨くん酷すぎない?
女の子に向かってバカとか……」
「…………。」
遥は何も言い返さない。
「す、すず……もういいよ……。」
これ以上すずに責められたら遥泣いちゃうよ!
「それに、私と芹は友達なんだから
迷惑だとか思ったことない!」
すず……。
「……あっそ。」
遥はぶっきらぼうにそれだけ言うと、
荷物を持って斎藤くんの席へ行ってしまった。
ちょっと……可哀想かな……。
相手がすずじゃなければザマーミロ!としか思わないんだけどさ。
「芹。
高梨くんと付き合ってて嫌な思いしてない?
あんな酷いこといっぱい言われて、
私なら悲しくなっちゃうよ……。」
「すず……」
すずは優しいね。
本当に。
すずが友達でよかった。