君としてるのは恋じゃなくて。
「違うの。
遥ってすぐ子供っぽい悪口言っちゃうけどさ、
ホントはね、
すっごくすっごく優しいの。」
きっとどんな風に言葉にしても伝わらない。
すずに
遥のよさを知ってほしいけど、気づいてほしくない。
言いたいけど、聞いてほしくない。
矛盾してるけど、分かって。
「アイツ、モテるからいつも周りに女子がいて、
チャラい奴って誤解されやすいかもしれないけど、
本当はすごく一途なんだよ。
子供っぽくて、バカで、口悪くて、
でもすげーいいやつなの。
信じてもらえないかもしれないけど、本当に……カッコいいの。遥は。」
すずは黙って私の話を聞いてくれていた。