君としてるのは恋じゃなくて。
「落ち込んでる?」
「そりゃ、な。」
「いつも私の悪口ばっか言うからだよ。
バチがあたったんだよ!」
「ハイハイ。
申し訳ございませんでした。」
棒読みで謝られてもね……。
別に気にしてないけどさ。
「安心してよ。
すず、謝ってたから。」
「ふーん……」
ふーんってなんだよ!!
「帰るだろ?早く準備しろ。」
「え、部活は??」
遥はいかにも蔑んでいるような目を私に向けた。
「雨。」
外を見ると、
確かにしとしとと雨が降っていた。