君としてるのは恋じゃなくて。
「えっと……この次の角を左……」
遥の右肩……ちょっと濡れてる……。
なんか申し訳なくなってきた……。
ちょっとだけ遥から遠ざかる。
「おい。」
「っハイっ!!」
「離れんな。濡れんだろ。」
「だって……遥の右肩濡れてるし……。
悪いし……。」
「お前、遠慮するタイプとかじゃねぇだろ。」
「遠慮くらいします!!」
その時、
今までしとしとだった雨がザーッと降りだした。
「うわっ、ちょ、ヤバくない!?」
「雨宿りするか……。」
「うん……。」
仕方なく二人で近くの商店の軒下に入った。