君としてるのは恋じゃなくて。
本降りになってきた。
やっぱり傘取りに戻った方が絶対良かったよ!
いろんな意味で……
「あ、遥、ごめん。
右肩濡らしちゃって。」
ポケットからハンカチを出し、
少し高い位置の遥の右肩を拭く。
「明日までに乾くかな……」
ブレザーって乾きにくいよね……。
「傘、ホントにありがとね。」
「…………。」
「遥?」
なんで黙ってんの……?
前髪で隠れてていまいち表情が読み取れない……。
まさかすずに怒られたこと、まだ気にしてんの?