君としてるのは恋じゃなくて。
なんか、
濡れた髪とか、
優しく俺の肩を拭く手とか、
無意識の上目遣いとか……
芹の仕草ひとつひとつに
自分を見失った。
「ハァ……」
さっきからため息ついてばっかだし……。
風呂から上がり、
一人で気ままに自由時間を過ごす。
アイツ……
明日会ったらどんな風になるかな。
俺自身、
どういう風に接しればいいのかわかんないけど、
考えんのは得意な方ではないからその場のノリで行こう、とか安直な答えを出してしまった。
あんなことがあった後なのに、
芹に会うのを楽しみにしてる俺も
芹に感化されてんのかはしらないけど相当変なんだろーな。