君としてるのは恋じゃなくて。
こういう照れた顔も
膨れっ面でも
全部俺だけのものになればいい。
「は、早く授業行こ!
1時間目生物室だから。」
「おっけ。」
これはもう認めてしまってもいいかもしれない。
芹の遊園地での
「ちゃんと、今は遥のことが好き」
という言葉を思い出す。
「ハハ……良かったわ。」
「え、何が?」
「なんでもねーよ。」
「変な遥……。」
沢北はしっかりしてるけど、
コイツはダメダメだから。
俺じゃなきゃダメだ。