君としてるのは恋じゃなくて。
そのときチャイムが鳴り、
私たちはそれぞれ自分の席に着いた。
この授業が終わったら昼休みだ。
これから先のことよりも、
私はもうすぐ来る今日の昼休みの方が緊張しちゃうな。
こういうところが余裕のあるすずとの違いかな……
バレないように目だけで遥を盗み見る。
整った顔だな……。
ズルい……。
カッコいいな……。
もうこれ何回考えたか分かんない。
って、うわ!!
私はものすごいスピードで反対側に顔を向けた。
目、目が合った!!
気づかれた!
見てたの気づかれた。
恥ずかしい……!
仕方ないから、
私はしらばっくれて、
授業に集中する振りをした。