君としてるのは恋じゃなくて。




「……はは。顔真っ赤。」



「またそうやってからかう……。」




そう言うと、遥は優しく微笑んだ。







ああ……




笑うの反則。




好きだな。


好きだなぁ。






「は、遥さま……。


少しだけ……手を……


繋いでもいいですか?」




遥に触りたいっっ



いや、引かないで下さい。



本当はぎゅーってしたいけど我慢してるんだよ?




「気持ち悪っ」




そう言いながらも、


遥はポケットに入れていた手を私に差し出した。







< 184 / 262 >

この作品をシェア

pagetop