君としてるのは恋じゃなくて。




「芹。」



ちょっとビックリして、



私は遥のブレザーを握った。






「何?」





「正直に言う。


お前は特別可愛いわけでもないし、


沢北と比べれば全部劣ってると思う。」




「ハ!?

な、何それ……」






ムカついて、遥から離れようとしたけど、


遥は今まで以上に私を強く抱きしめた。






「でも、


沢北よりも、


ずっとずっと好きになった。」




「っ……」






好……




き……?






何かを考えるより早く、




私の頬を涙が伝った。







< 188 / 262 >

この作品をシェア

pagetop