君としてるのは恋じゃなくて。
「え、は、遥……?」
私はいろんなことが理解しきれず、
放心状態。
「わりぃ。
部活の予算説明会に召集されてたんだったわ。」
「……そ……そうなの……。」
「これ、鍵閉めといて。」
「っハ!?」
遥はポッケから出した屋上の鍵を私の膝の上に投げると、
勢いよく走り出した。
「ちょ、遥!!」
これで終わり……!?
そんなの嫌だよー……。
屋上のドアを出ていく瞬間、
遥は立ち止まり、私を振り返って言った。
「放課後、待ってて。」
「……っ~~!!
ハイ!いつまででも待ってます!!」
それだけ聞くと、
嬉しそうにニッコリ笑って屋上を出ていった。