君としてるのは恋じゃなくて。
早く……来てくれないかな。
さっきの続き……してくれるかな。
ドキドキを紛らわすために私は立ち上がり、
隅の方に置いてあるじょうろに水を入れ始めた。
お花……お花……
私は今お花と二人っきり……
遥のことは考えない。考えない……。
遥のことを考えない代わりに意味不明なことを考えながら
じょうろの先からちょぼちょぼと音を立てて流れる水をぼんやり眺めていた。
水を全部のお花にやりおえ、
グラウンドを横目で見てみる。
野球部とサッカー部はいるけど……
陸上部いないな……。
外周してるのかな。
結局は遥のことを考えてしまう私。