君としてるのは恋じゃなくて。
遥は目だけ私の方を見て、
また前を向いた。
でも、その指はちゃんと私の指と絡んでいて……
さっきから顔ばっか熱い。
「芹、夜イルミネーション見に行くか?」
「イルミ?」
「19:00からこの通りでやってるって。」
「見る!見たいっ」
「ハハ、言うと思った。」
笑顔……
反則だよ。
遥は子供みたいに笑うからすごく可愛い。
お昼はショッピングモールと商店街でお店を見て回った。
でも、行き慣れた最寄りのショッピングモールだから、午後は回る所もなくなり、
別の場所で時間を潰すこととなった。
「イルミまで何する?」
「お、お話したいなぁ……なんて。」
「お話……」
「ちょ、今バカにしたでしょ!」
「うん。」
むっかぁ…
もう!デリカシーないんだから!