君としてるのは恋じゃなくて。
恋人と言ったらさ、
公園とかで下らない話とかして、盛り上がってキス……
みたいなのが鉄板じゃん!
なんで分かんないかなー……
「公園行こっ!公園!!」
「ムードない。」
「いいの!人が少ない方が話しやすいじゃん!」
「まったくワガママだな。」
別にワガママじゃないもん。
ワガママ……だったかな。
言い返すくせにすぐに落ち込むのが私の悪い癖。
近くの小さな公園に着き、
他愛もない話をどちらからともなくし出す。
やっぱり私はさ、
『クリスマス』っていう特別な日に仕立てあげなくても、
遥と一緒にいられるってだけで今日一日を特別な日に思える。
その存在ひとつで
遥は私の世界を彩らすんだよ。
綺麗な
綺麗な世界に。