君としてるのは恋じゃなくて。




「閉じろ」



「…ん……」




今日ばっかりは素直に頷き、

頬が熱を帯びるのを感じながら目をつぶった。





「っあれ!?遥也?」




えっ……





突然呼ばれた遥の名前にびっくりして、

私たちは近づいていた顔の距離を一気に離した。




「え……夏希?」


「やっぱり遥也だぁ!」




その夏希と呼ばれた女の子はこちらへ向かって歩いてきた。




な、何!?

誰!?


名前呼び……




「久しぶりね!」



「ああ。」




夏希さんは親しそうに遥と話を始めた。





< 232 / 262 >

この作品をシェア

pagetop