君としてるのは恋じゃなくて。
「こんなところで何してたんさ!」
「何って……」
遥はチラッと私を横目で見たので、
急に恥ずかしくなって目を反らした。
「あ!もしかして彼女ちゃん!?」
「もしかしなくてもフツーそうだろ。」
「はじめまして~」
「あ、はじめまして。
保科 芹っていいます。」
夏希さんは私を品定めでもするかのようにまじまじと見つめた。
「……こいつは熊田 夏希。
中学のクラスメイトで……」
「ちょっと!
そんな紹介味気ないんじゃない?
一応私元・カ・ノなんですけど!!」
その言葉を聞いた途端、
頭を殴られたような気分になった。
元……カノ。
「いや~。こんな可愛い彼女が出来てたなんてねー!」
「お前一人か?」
「んなわけないでしょ!
ま、クリスマスに友達といるって意味では一人か!」
公園の入り口の方には3人の女の子がこちらを見ていた。