君としてるのは恋じゃなくて。




「……芹?」



「ごめん。花粉、キツくて。」



「花粉なんか飛んでねーだろ。」



「…………。」




ごめんなさい。


遥も夏希さんも私のことウザいって思ってるよね。





有り得んだろ。


元カノと絡んでる彼氏見て泣くとか。




「え、彼女ちゃんごめんねっ…」


「いや、なんでもないんです。

ホントに。

カラオケ……行きますか?」


「でも……」



「いいよ、そんなやつほっとけ。」



今まで聞いたことがないくらい冷たく放たれたその言葉を信じられなくて

遥を見た。




なんで……怒ってんの……?





「行くぞ、カラオケ。」



「ホント!?やったぁ!!」




二人は立ち上がって待たせている夏希さんの友達の方へ歩いていこうとした。





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