君としてるのは恋じゃなくて。
遥を盗み見ると、
キレイな横顔で手を合わせていた。
今……何を考えてる?
私と近いことを考えていたら……
いいな。
お参りが終わり、
おみくじを引こう、ということになった。
「おみくじって久しぶり。」
「毎年引かねーの?」
「うん。家族みんな家でグータラしてるだけ。
毎年つまんないんだよねー。」
引いたおみくじを持って私たちは静かなベンチへ向かった。
人酔いって言うのかな。
ちょっと疲れた。
遥がおみくじを開き始めたので、
私はその中を覗き込んだ。