君としてるのは恋じゃなくて。




「おいしー。」



思わず笑顔がこぼれる。



あったかい。



ずっと……幸せで……


いられますように。





ココアを飲みながら遥を見上げる。



「何。」



「うん……」




曖昧に返事をし、またココアを体の中に流し込んだ。




「あっ!そうそう。おみくじ中き……」



そう言いかけた瞬間、


私の目の前は遥でいっぱいになった。




唇には柔らかい感触。




そっか。私……

キスしてる。




静かな空間にリップ音が響いた。





< 248 / 262 >

この作品をシェア

pagetop