君としてるのは恋じゃなくて。
「おいしー。」
思わず笑顔がこぼれる。
あったかい。
ずっと……幸せで……
いられますように。
ココアを飲みながら遥を見上げる。
「何。」
「うん……」
曖昧に返事をし、またココアを体の中に流し込んだ。
「あっ!そうそう。おみくじ中き……」
そう言いかけた瞬間、
私の目の前は遥でいっぱいになった。
唇には柔らかい感触。
そっか。私……
キスしてる。
静かな空間にリップ音が響いた。