君としてるのは恋じゃなくて。




唇を離し、お互いを見つめる。



「ココアの味がする。」



「えっ……」




味わわないでよ!!




恥ずかしくなって遥の胸を押し返したが、

遥はピクリとも動かず、

さらに私に唇を重ねた。




「…んっ……つっ……」



さっきよりも深みが増している。



苦しい。







「……っ遥……」


「何。」


「苦しいっ……ですっ……」




遥は私の頬を優しく撫でると、

体を離した。





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