君としてるのは恋じゃなくて。




クリスマスに思ったの。



毎日クリスマスならいいなって。


その理由は素直でいられるから。




だったら毎日素直になればいいんだよね。



私はゴクリと唾を飲み込んだ。





「は、遥……」



「何。」



「私、さっきのお参りでね、

"遥とずっと幸せでいられますように。"

ってお願いした。」



「…………。」



「遥は?」




私がそう聞くと、

遥はゆっくりと私に近づき、

痛いくらいに強く私を抱きしめた。




「……おんなじだ。」



「っ……」





今までも、これから先も、

こんなに嬉しいことってないと思う。




誰かと……

好きな人と、望みを共有できることがこんなに嬉しいとは思わなかった。





< 250 / 262 >

この作品をシェア

pagetop