君としてるのは恋じゃなくて。
クリスマスに思ったの。
毎日クリスマスならいいなって。
その理由は素直でいられるから。
だったら毎日素直になればいいんだよね。
私はゴクリと唾を飲み込んだ。
「は、遥……」
「何。」
「私、さっきのお参りでね、
"遥とずっと幸せでいられますように。"
ってお願いした。」
「…………。」
「遥は?」
私がそう聞くと、
遥はゆっくりと私に近づき、
痛いくらいに強く私を抱きしめた。
「……おんなじだ。」
「っ……」
今までも、これから先も、
こんなに嬉しいことってないと思う。
誰かと……
好きな人と、望みを共有できることがこんなに嬉しいとは思わなかった。