君としてるのは恋じゃなくて。
男なんて連れ帰ったら、遥がどんな顔するか!
こんな夜中に修羅場はごめんだ。
割と新しめなこのアパートが私たちの家だ。
家賃や食費は遥と折半しているので、
普通に一人暮らしするより安く済んでいる。
私たちの部屋の窓を見ると、まだ電気が付いていた。
遥、待っててくれたのかな…。
ちょっとテンションが上がって、
私は鼻歌なんかを歌いながら、家の鍵を開けた。
「ただい…「おー!割と良い部屋じゃん!」
真後ろから聞こえたその声にビックリして振り向いた。
「な…
な…!」
「ハーイ♪
やっぱ諦められなくて。
ここまで来たら、入れてくれても良いだろ?
安心してよ。保科が嫌なら指一本触らないし。」
いやいや!
そういう問題じゃなくて!!