君としてるのは恋じゃなくて。
「あ、てか、あれ保科じゃね?」
「え……」
斎藤が指差す方向を見ると、
うっさい女子どもから少し離れたところに確かに芹がいた。
「お前ら結構ラブラブだな!
お前は誰一人愛さずに朽ちていくんだと思ってたのに。」
「なんだそれ。
お前は誰にも愛されずに朽ちろ。」
「ひっで。僕傷ついちゃうよー」
斎藤の猫なで声を無視して芹の元へ向かう。
芹の隣の女子が、俺が近づいたことでうるさくなったけど、
無視した。