君としてるのは恋じゃなくて。
「なんで見てるわけ?」
グラウンドは少し高い位置に作られてるから、
芹を見下ろす形になっている。
「……彼女の務め。
ちゃんと見てるからコケてきて。」
「嫌に決まってんだろ。
昨日みたいに花でも見てろよ。」
「いいの。こっち見るの。」
コイツ結構頑固かも。
「ハー……
ホントにコケるかもしんねぇからあんま見んなよ?」
今日ハードルだし。
「目ぇひんむいとく。」
芹は目をカッと見開いた。
落ち着くわ。
コイツといるとガキっぽいことばっかして、
なんか居心地いい。