君としてるのは恋じゃなくて。




****



とりあえずコケることなく部活が終わり、

芹の元へ向かう。



俺と芹の関係に気づいたのか、

うっさい女たちも途中で興醒めして帰っていったようだった。




「わりー、着替えるから待ってて。」


「なんで転ばないんだよー……」


「お前は俺をどうしたいんだよ。」


「カッコ悪くしたい。
なんか腹立つ。」


「意味わかんね……っ」



ムキになる芹を見て、

思わず笑いがこぼれた。



それを見て芹も少し表情が柔らかくなった。



これじゃ本当のカレカノみたいだ。







でも、次の瞬間、

芹の顔は即座に強ばった。




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