君としてるのは恋じゃなくて。




「……?どした?」



「どうしよ。来る。
私、付き合い始めてから初めて会うのに。」



芹は震えながら俺の手首を掴んだ。



芹の目線の先。













一緒に歩く沢北と柴崎。




「……遥。逃げよ。早く。」


「いいのかよ、ここで逃げて。」



芹は瞳を揺らしながら俺を見上げた。





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