君としてるのは恋じゃなくて。




「よ、よろしく……」


芹が顔色を伺うように柴崎くんを見上げる。




「保科さんは何回か話したことあるよね。

高梨はクラス違うし初めてだけど。」




柴崎は感じのいいやつだった。

これじゃかなわないな、って思ってしまう。




「お、覚えててくれたの!?」


芹が少し興奮気味に柴崎に迫った。



「ああ。沢北の友達だったのか。」


「うん!」



芹はそれでも嬉しそうに笑った。




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