君としてるのは恋じゃなくて。
「お、おはよ。」
「…あ。」
今日一番最初に出会ったのはコイツ。
廊下にて。
「遥……。
『あ』って何よ。
もっと『可愛いね』とか言ってよ……」
「いやー……
ハハハハ……」
「ちょっ!何その嘘くさいごまかし笑い。」
「俺は正直者だから思ってもいないことは言えないんだ。悪いな。」
「ガチトーンで言うな!!」
遥の背中を思いっきり叩く。
「暴力女!もっと品よくしろよ。」
「柴崎くんの前ならもっとおしとやかだもん。」
「いつか素出るぜ?」
「うるさいっ」
下らない言い合いをしながら教室へ向かった。