君としてるのは恋じゃなくて。




「お前……」



遥がちょっと嬉しそうに私を見た。



そんな顔……

初めて見たよ。



遥。

私はちゃんと知ってるからね。


遥がどれだけすずのこと好きか。




「アハハッ、ごめん芹ちゃん。
ちょっとした冗談だよー。」


「その『遥』って呼び方いいね!
私もそう呼ぼーっと」



「それはっ…「ダメ。」




今度は私が拒否する前に遥がそう言った。



「お前らは呼ぶな。」


「うわー。ハイハイ、ラブラブですねぇ」

「こんなワガママなやつ大変だね、芹ちゃん。
頑張ってね!」



女の子たちはそのまま遥の元を去っていった。





< 71 / 262 >

この作品をシェア

pagetop