君としてるのは恋じゃなくて。

よ、良かった……。



「お前、
よく分かってんじゃん。」


「まぁね。」



遥は楽しそうに笑った。



そんな何気ない笑顔にもドキッとしてしまう。



「早く飯食うぞー」


「はーい」



私はまたご飯を頬張った。








あれ、



私が遥を好きになったなら…



私は柴崎くんを好きじゃなくなったのかな……。




喉のつっかえと共にご飯を飲み込む。




「私、今日すずと柴崎くんと話してみる。」


「なんで。」


遥は遠くを見てパンを食べながら言った。




「……柴崎くんに、
会いたくなったから。」


「お前、柴崎のこと大好きだな。」


「遥も来るでしょ？
すずと話せるよ？」


遥はパンを食べ終え、
袋をぐちゃぐちゃに丸めた。



「行く。」



「うん。」




柴崎くんを今どう思っているのか、

もう一回確かめてみる。