君としてるのは恋じゃなくて。
「席つけー!
今日は学年合宿の説明して解散するぞー」
教室がワァッと騒がしくなる。
学年合宿かぁ……。
お泊まりってなんかワクワクする!
遥とも進展あればいいのになぁ……。
チラリと隣に座る遥を盗み見る。
やっぱり……
かっこよくなってるな……。
「…………っつーことだから!
全員で親睦深めて、良い思い出作れよー!
ハイ、解散」
説明が終わり、
礼をして、みんなそれぞれ散っていく。
「は、遥!今日も部活?」
「ああ。」
「待とっか?」
「いーよ。
今日は午後いっぱいだし。
それにあんまり外で待ってると焼けちゃうぞー」
「俺みたいに」と言って遥は
自分の腕を私にかざした。
それは……イヤだな。
女の子として。
「じゃあ帰る。また明日ね!」
「おう!
せっかく白いんだから焼くなよー」