君としてるのは恋じゃなくて。




「……コイツ、部屋に連れてきたいんだけど、

女子の部屋入ってもヘーキ?」


「あ、うん。

わ、私も行こうか?」



「いーよ。ここにいて。」



俺は暴れる芹をなんとかおんぶし、

先生の予定を知っている女子に出ていける時間を訊いた。



ハー……


疲れる……。




「はーるー!

もう帰るの?」


背中の芹がまた騒ぐ。



「お前の部屋に戻るんだよ。」


「えー!やだぁ!

女子の部屋入るとかヘンターイ!!」



「ハイハイ。」



いつにも増してうっせぇし。



コイツ酒弱いのか……。



できるだけ早く芹たちの部屋へ駆け込んだ。





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