君としてるのは恋じゃなくて。
食堂に着くと、
私は真っ先に遥を見つけ、
不自然にならないように近づく。
「遥さんおはようございます!」
「え、あ……」
なぜか遥は私の顔をじーっと見る。
「何……?てか先輩テンションにのってよ……」
「お前、昨日の覚えてる?」
「ううん……。あ、でもすずに概要は聞いたよ。」
「ふ~ん……。」
え、なになに!?
私何かしましたか!?
「……お前髪下ろしてる方がいいよ。
巻いてるとコケシみたいだから。」
「え!ホント!?」
後半の部分は聞こえないくらい気分が明るくなる。
じゃあもう巻かない!
「芹っ、席着かないと!」
「あ、うん!」
すずに呼ばれ、
私は上機嫌で席に向かった。