だいち、








「......ん」




大地に聞こえない声で、意味のない返事を返した。






「もしもし。...おー。うん。今から寝るよ」


「...」





電話の相手、誰なんだろう。

大学の友達かな?




無意識のうちに、耳を傾ける。





「うん。夕方くらいには戻ってると思うから。...うん。うん。おやすみ、



カスミ」







「......」







...あれ、なんだろう、この感じ。


なんか、嫌な予感。




ていうか...。







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