だいち、






「そういえば、今年はどれくらいこっちにいるの?」


「4、5日くらいかな」


「そうなの?去年よりも長いのね」


「まあなー」





大地と話していると、どこか安心してしまうのは、いつも変わらない。


夏の夜は寂しくて、悲しくて、ポッカリとあいてしまった穴を、大地の笑顔が埋めてくれるような気がした。



そう思うのは、〝幼馴染”だから。

あたしと1番付き合いが長くて、家族も同然な大地だから。





〝恋”とか、そんな特別な感情じゃないわ。












< 32 / 89 >

この作品をシェア

pagetop