だいち、
すぐ近くにあるマックに入り、ポテトと飲み物だけ頼んでソファに腰かけた。
ずっと立ったきりだったので、ようやく足を休められた。
足の疲れがどっとやって来た。
「ごめんなー、付き合わせて」
「本当よ。大地、服選ぶのに時間かけすぎ」
「よく言われる。でもいい買い物出来たし。満足」
「そうね」
「理沙も欲しかったモン買えたみたいだし」
「うん」
「ブレスレットだっけ?...でも理沙、アクセなんて付けるの?」
「あんまり付けないけど。可愛かったから、前から欲しかったの」
「よかったじゃん」
「...」
海の底を映したような深い青に、ダイヤモンドのような輝きを足したみたいな、小さな楕円がいくつかぶら下がったブレスレット。
「...うん、理沙らしい。似合ってる」
早速、腕につけてみると、大地が優しく微笑んだ。
その笑顔に、どこか恥ずかしくなって目を逸らした。