だいち、
小さな背中
「───...え?」
一瞬、いや、一瞬より長く、自分の耳を疑った。
聞き間違いだろうか。
...いや、これでも自分の耳には自信がある方だ。
「...うん」
「......え、大地...なんて?」
「...別れました」
「...嘘...」
「嘘でこんなこと言わねーよ」
「......なんで...」
去年、大地はあんなに嬉しそうに、幸せそうに笑っていたのに。
どうして。
驚きの事実に、意外にもこんなに同様している自分に、また戸惑った。