だいち、
───家に帰って、お風呂と食事を済ませてから、自分の家のベッドにダイブした。
「...はあ」
小さなため息をついて、枕を抱きしめる。
大地、...きっともう、大丈夫だよね。
無理しないで笑わないよね。
窓の外をチラリと見ると、もう空は晴れていて、小さな星がいくつか見えた。
「......」
ベランダに出てみると、夏の夜の、あの切なげな香りがした。
すぅ、と吸い込んで、ふぅ、と吐き出す。
頭上に広がる星々に、目を輝かせる。
......ああ、でも。
まだ少し、心が晴れないままだ。